県畜産酪農研究センターで女性初の畜産労務技術員として働く鈴木さん

 【那須塩原】県は本年度、千本松の畜産酪農研究センター職員の中で、これまで男性しかいなかった技能労務職(現業職)の畜産労務技術員として初めて女性1人を採用した。センター内の牧場で育成する肉牛の飼養管理が主な仕事。関係者は「女性も働きやすい環境づくりを進めるきっかけになれば」と期待している。

 採用されたのはさくら市喜連川、鈴木瑞葵(すずきみずき)さん(20)。祖父が繁殖和牛を飼育していた関係で幼い頃から動物や家畜に関心を持ち、矢板高から県農業大学校に進んだ。卒論では一般農家にとって負担の大きい子牛の体重測定を簡素化するため、胸囲の測定値から体重を推定する方法を調査した結果をまとめた。