グランドピアノをあしらった「荒井英一先生の碑」。土台には荒井愛用の指揮棒が埋められている

木陰に密やかに立つ「上野千里先生詩碑」

グランドピアノをあしらった「荒井英一先生の碑」。土台には荒井愛用の指揮棒が埋められている 木陰に密やかに立つ「上野千里先生詩碑」

 【矢板】「つつじの郷やいた」を象徴する長峰公園。一帯を赤く染めたツツジの時季は過ぎたが、楽しめるのはツツジだけではない。落ち着いて園内を見ると、あちこちの石碑に目が留まる。その数、実に17基という。市文化財愛護協会長の白石哲夫(しらいしてつお)さん(75)に案内してもらい、見どころを紹介する。

 4月、筆者が矢板支局に赴任して以降、同公園はお気に入りの散歩コースとなっている。グランドピアノをあしらった市出身の作曲家荒井英一(あらいえいいち)の碑に目が留まり、碑文を読み興味が湧いた。「あゝ上野駅」の作曲で知られる荒井は「旅館住吉屋本店の長男として生まれた」というくだり。もしや支局隣にあるJR矢板駅西口前のホテル「ウィリィスミヨシ」と関係があるのでは…。