【宇都宮】上釜井町の宇都宮動物園は13日、クラウドファンディング(CF)で増築したキリン舎(寝小屋)の落成式を行った。
同園では8頭のアミメキリンを飼育し、このうち30歳の雄のハツカは国内最高齢という。高齢のハツカが安心して休める場所が必要となり、CFによる増築が計画された。3月25日までの40日間で、947人から計1505万5千円が寄せられた。
完成した寝小屋は、鉄筋造りで高さ約7メートル、広さ約42平方メートル。落成式で荒井賢治(あらいけんじ)園長(59)は「ハツカがゆっくり休み、くつろげる部屋ができた。長生きしてほしい」とあいさつ。キリンへの祝いの品として、リンゴやサツマイモ、ニンジンなどで作った飼育員お手製の野菜ケーキを披露した。
式典後、取り分けた野菜を来園者がキリンたちにプレゼント。茨城県つくばみらい市から訪れた小学2年の渋谷夢叶(しぶやむむ)さん(7)は、「キリンさんがおいしいって言ってる」と、ハツカの食べっぷりに満足そうだった。