どこから食べよう。アジにしようか、マグロにしようか。旬のスナップエンドウもおいしそうだし、あぶったタケノコのシャキシャキ感もよさそうだ。サニーレタスやベビーリーフには自家製のリンゴドレッシングが添えられ、具の下にはボリューム感のある赤酢のシャリ…。
最初のひと口をしばらく迷うほど華やかに、つややかな魚介と新鮮野菜が共演する「海山鮮ちらし」(ランチ2700円)。市内のすし店で長年、腕を振るってきた店主の小林正人(こばやしまさと)さん(49)の「彩りの良さと満腹感を一皿で味わってもらいたい」との思いが込められている。
魚介は仕入れ状況によって内容を変え、野菜は季節に応じて選んでいる。「いろいろな盛り付けで提供したい」。小林さんのこだわりで器も多彩だ。
店は市役所西側の路地にある。小林さんが妻の敦子(あつこ)さん(46)と今年1月に開いた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で独立のタイミングを見計らっていたが、この店舗が空くと知り、夢を形にした。
「店名は大学生の娘が付けてくれた。こぢんまりとした店内で過ごす時間を楽しんでほしい」。小林さんが笑顔を見せた。
◆メモ 宇都宮市一条1の3の20 メゾン一条1階▽営業時間 午前11時半~午後2時、午後5時半~9時半▽定休日 月曜▽(問)028・678・8219