栃木県警本部

 宇都宮中央署管内で今年、飲酒運転の交通事故が急増していることを受け、同署は24日から、飲酒運転根絶に向け、夜間から翌朝までの飲酒検問を強化する。

 同署管内では1月~4月20日までの間、飲酒運転の交通事故が前年同期比6件増の11件発生。事故の他にも赤切符の摘発などを含めた飲酒運転の月別認知件数は、昨年3月が0件だったのに対し、今年3月は7件に増えた。

 同署は増加の理由について、「管内はオリオン通り周辺が繁華街として栄えている。新型コロナウイルス対策のマスク着用ルールの緩和などで、歓送迎会や花見といった酒宴が増えたため」とみる。同署が昨年から今年にかけて摘発した飲酒運転の違反者の半数は、同通りなど市中心部で酒を飲んでいたという。

 検問は午後9時から翌午前7時までの間に、場所を変えながら実施。飲酒運転が減少するまで継続する。同署の中田洋介(なかだようすけ)交通捜査課長は「飲酒運転は重罪。検問を強化して悲惨な交通事故を抑止する」としている。