ゴルフの第3回県女子クラブ対抗競技大会(県ゴルフ場協議会、県ゴルフ場支配人会主催)は21日、小山市の小山GCで行われ、アローエースGCが241ストロークで初優勝を飾った。3連覇を狙った鹿沼CC・Aは4打及ばず2位。3位に芳賀CCが続いた。
大会は1チーム4人編成の18ホールストロークプレー。Aクラス(1968年12月31日以前生まれ)、Bクラス(20歳以上)の各2人の計4人で、上位3人の合計スコアで競われた。
快晴、微風の絶好のコンディションの中、今回は21クラブ25チームの99選手が参加。Aクラス(5695ヤード、パー72)はアウトスタート、Bクラス(5885ヤード、パー72)はインスタートで熱戦を展開。砲台で速いグリーンにスコアは伸びなかった。
アローエースGCはエースの佐藤香織(さとうかおり)が参加選手で唯一の70台となる76でチームを引っ張り、主将の森田洋子(もりたようこ)も82、古橋愛子(ふるはしあいこ)も83と踏ん張り、常勝・鹿沼CC・Aを振り切った。
鹿沼CC・Aは鈴木郁子(すずきいくこ)が81、角田里子(かくたさとこ)
が2OBで82と“二枚看板”が伸びず、245ストロークだった。3位は小田倉富士子(おだくらふじこ)が81とチームを引っ張った芳賀CC。
4位にはあさひケ丘CC、昨年3位のニューセントアンドリュース・ジャパンGC(NSAJ)は6位に終わった。
ベストグロスはBクラスで沓掛恵美子(くつかけえみこ)(那須CC)が80で、Aクラスは76の佐藤が輝いた。
笑顔と涙で有終飾る アローエースGC
大本命を抑えて悲願の初優勝を果たしたアローエースGC。キャプテンの森田洋子(もりたようこ)は「佐藤(さとう)(香織(かおり))さんが良く頑張ってくれた」と人目をはばからず泣いた。
エース佐藤が面目躍如の活躍だった。この日は1バーディー5ボギーと参加選手で唯一の70台でフィニッシュ。ハイライトとして8番(パー3)のバーディーパットを挙げ、「7メートルの超スライスラインを決めたのが大きかった」と胸を張った。
第1回大会は16打及ばず3位、昨年の第2回大会は8打差で2位。階段を一つずつ上がっているとはいえ、女王・鹿沼CC・Aに勝てるとはチームも想定外。それを見事に覆し、古橋愛子(ふるはしあいこ)は「食らいついてやるという覚悟はあったが、まさか勝てるとは」と喜びを爆発させた。
男子のクラブ対抗では初代王者に輝くなど、男女共にチーム戦で毎回上位に名を連ねるアローエースGC。しかし対抗戦出場は今回が最後。「メンバー制からパブリックに変更するため」と応援に駆けつけた佐藤雄太(さとうゆうた)支配人は残念がった。
「だから、このメンバーの集大成として臨んだ」と付け加えた森田。最初で最後となった栄冠に、「大会の歴史に名を残せたのは思い出。最高の思い出となります」と笑顔と涙で言葉を繰り返した。