食パン「角蔵」

店を営む伊東さん家族

食パン「角蔵」 店を営む伊東さん家族

 ふわふわでもっちり。口に運ぶとバターの香りが広がる。蔵の街大通りに面するパン店「Panzou(パンゾウ)」。食パン「角蔵(かくぞう)」(1斤486円)は店の看板メニューだ。オーナーの伊東明彦(いとうあきひこ)さん(49)は「トーストしても耳が硬くならない。そのまま食べるのも良い」と話す。

 厳選した国産の小麦粉とバターを使用している。水分量や生地の発酵時間を見極めて仕込むことで「気泡が大きめで食感のある食パンが出来上がる」という。こだわりの食パンを使った卵サンドや旬の果物を挟んだフルーツサンドもお薦めだ。

 開業したのは2018年。伊東さんはエンジニアとして働いていたが40代前半で会社を辞め、県内のパン店で修行を積んだ。妻の真由美(まゆみ)さん(48)と共に店を切り盛りしている。

 店内にはコッペパンや総菜パンなど約70種類が並ぶ。最近は手作りのカスタードが入ったクリームパンが人気だという。伊東さんは「地域に寄り添った店を目指し、また食べたいと言ってもらえるような商品を提供していきたい」と話している。

 ▼メモ 栃木市倭町10の4。午前11時~午後7時。月曜定休。(問)0282・25・6616。