第1回大会を制した渡辺司(右)=2012年、日光CC

 2016年の開催を最後に中断していたゴルフの「第6回北関東シニアオープン選手権」(下野新聞社など後援)が8月29、30の両日、日光市の日光CCで7年ぶりに開催されることが決まった。12年に「東日本大震災の復興支援」を目的にスタートしたが、今大会から「北関東のゴルフ振興」を前面に打ち出す。前PGA会長倉本昌弘(くらもとまさひろ)、足利市出身の羽川豊(はがわゆたか)らシニアのトッププロにアマチュアゴルファーも加わり、名門を舞台に熱戦を繰り広げる。

 大会は県ゴルフ振興協会(松本典文(まつもとのりふみ)会長)が主催。東日本大震災では本県のほか福島、茨城、群馬各県のゴルフ場が風評被害に遭い、ゴルフ場所属プロも大きなダメージを受けたことから同大会の開催案が持ち上がった。開催5年を区切りに休止していたが、プロとのプレー機会を求めるアマチュアの声が強まっていた。

 賞金総額は1200万円、優勝賞金は200万円。シニアツアーのマルハンカップ太平洋クラブシニア(8月26、27日、静岡・太平洋クラブ御殿場コース)と、コマツオープン(9月7~9日、石川・小松CC)との間に開催される。

 アマチュア予選会は7月3、14日、プロ予選会は同10日にいずれも日光CCで行う。

 第1回大会は渡辺司(わたなべつかさ)(セガサミーHD)がプレーオフの末に伊藤正己(いとうまさみ)(明智GC)を下し初代王者に輝いた。第2回は室田淳(むろたきよし)(長寿の里)、第3回は予選会から勝ち上がった加藤優(かとうまさる)(川口GG)がプレーオフで芹沢信雄(せりざわのぶお)(サンエー・インターナショナル)を下し、初優勝を飾った。

 第4回は久保勝美(くぼかつみ)(高根CC)が初日から首位を譲らず完全優勝。5回大会は加瀬秀樹(かせひでき)(アイテック)が、連覇を狙う久保、高見和宏(たかみかずひろ)(フリー)とのプレーオフを制した。

 松本会長は「日光CCは2年後の25年に開催される日本オープンの舞台。間近でシニアプロのパワー、テクニックを堪能してもらいたい」と来場を呼びかけている。観戦無料。