統一地方選の前半戦となる県議選(定数50)は9日、投票日を迎える。4選挙区の7人は無投票当選しており、12選挙区で60人が43議席を争う。人口減少や新型コロナウイルス禍からの地域経済再生などが争点となる中、県の将来を誰に託すかを選ぶ機会となる。即日開票され、深夜にも大勢が判明する見通しだ。
投票が行われるのは、宇都宮市・上三川町、足利市、栃木市、佐野市、鹿沼市、小山市・野木町、大田原市、矢板市、那須塩原市・那須町、さくら市・塩谷郡、那須烏山市・那珂川町、下野市の12選挙区。候補者60人の内訳は現職36人、元職3人、新人21人。政党別では自民27人、立民5人、公明3人、共産1人、日本維新の会1人、参政1人、無所属22人。
各選挙区で舌戦が繰り広げられているが、明確な争点はなく、低投票率も懸念されている。前回投票率は40・44%と戦後最低を更新。7日までの期日前投票は前回を上回っているが、県都・宇都宮市の選挙戦が盛り上がりに欠けるなど不安要素もあり、投票率が最低を更新する可能性がある。
投票所は18市町、計629カ所に設置。投票は午前7時から始まり、午後7時には締め切られる。大田原、那須塩原、那須烏山、高根沢、那須の5市町の全投票所と、佐野市と鹿沼市の一部では午後6時まで。栃木市では同4時までと同6時までが各1カ所。
県選挙管理委員会によると、各市町の開票は午後8時から同8時20分に始まり、同9時過ぎから順次作業が終了する見込み。宇都宮市の同11時45分が最終となり、全市町の開票が終わる見通し。