チョコレート

菊地昭夫社長

チョコレート 菊地昭夫社長

 せんべいやスナック菓子が所狭しと並ぶ菊地商店の直売本店。昔懐かしい駄菓子屋をほうふつさせる店の売りは、さまざまな種類のチョコレート。包み紙を開いて1粒口に運べば、滑らかな口溶けとじんわり広がる甘さに自然と頬が緩む。

 味は約10種類。ミルクやザクザクとした食感のクランチのほか、きなこやピーチ、あずきなど珍しい味もそろっている。見た目は茶色のチョコレートだがイチゴの味がする「チョコイチゴ」は子どもに人気だ。

 同商店は1967年に創業。菊地昭夫(きくちあきお)社長(93)が38歳の時に木材販売会社を退職し、大畑に工場を建てて事業を興した。菓子作りの経験がなく、滑らかな口当たりのチョコレートを作るために必要な技術などを一から磨いた。約10種類のチョコレートは20年ほど前から作り始め、菊地社長は「他にはないチョコレートを売り出したかった」と、こだわりが強い。

 板チョコは全国に卸しているが、さまざまな味のチョコレートは直売本店のみの販売。300グラム260円という安さも魅力で、菊地社長は「大事なお客さんのための価格設定。喜んでもらいたいという一心」と心意気を見せた。

 ▼メモ チョコレートは260円▽那須町伊王野1882▽営業時間 午前9時~午後5時▽定休日 月、火曜▽(問)0287・75・2025