ハンバーガー

店を1人で切り盛りする栃木さん

ハンバーガー
店を1人で切り盛りする栃木さん

 テーブル席四つほどの小さなハンバーガーショップ。初めて訪れる客の中には、店に気付かず通り過ぎてしまう人もいるという。

 オープンは44年前。「子どもから大人までみんな知っている名前ということで、店名を『アンデルセン』にさせていただいた」と、店主の栃木康雄(とちぎやすお)さん(72)は笑う。

 「どれもがお薦め商品」と胸を張るハンバーガーは、定番のオリジナルバーガー(250円)をはじめ、トマトやレタスが入ったチーズバーガー(300円)やしょうがやきバーガー(290円)など15種類に上る。

 重量感のあるパテにかかるこだわりのてりやきソースは、44年間継ぎ足し続け味を進化させてきた。自家製マヨネーズは、レモンの酸味で爽やかさを演出する。

 昭和、平成の時代に周辺の学校に通っていた子どもたちを中心に常連客が増え続け、今ではその子や孫の世代にもファン層が広がる。

 「これからも、これまで通りにやっていくだけ。もちろん価格も現状維持でいくつもりです」。店を1人で切り盛りする栃木さんに、気負いはない。

 ▼メモ 佐野市田沼町584。午前11時から営業。材料がなくなり次第閉店。不定休。(問)0283・62・4769。