壊れて音が出なくなったおもちゃのピアノの状態を確認する長谷川さん(左)

 那須塩原市の長谷川穣(はせがわみのる)さん(75)は、市内の公共施設で月計4回開かれている「那須おもちゃクリニック」で、壊れたおもちゃの修理を引き受けている。これまで修理できたのは115個中96個で、成功率は83%。一つ一つに修理状況を記した“カルテ”を添えて返す長谷川さんは「豊かな時代だからこそ、物を大切にする心を伝えたい」と願っている。

 今月8日、クリニックが開かれた那須塩原市南郷屋5丁目の市社会福祉協議会ボランティアセンターを親子連れが訪れた。