栃木県庁

 栃木県は24日、県内全域のインフルエンザの患者数(13~19日)が2019~20年以来、3季ぶりに注意報レベルを超えたと発表した。県内76の定点医療機関からの患者報告数が1定点当たり11・11人となり、基準の「10人」を上回った。

 記録が残る1999年以降で、注意報レベルとなった年の中で比較すると、2007年に次いで遅い時期の基準超えとなった。

 76医療機関からの報告数は計844人。このうち740人(88%)が14歳以下となっており、子どもを中心に感染が広がっている。

 保健所管内別の報告数は安足が18・91人、宇都宮市が12・50人、県南が10・06人で基準を超え、県北は9・57人、県西は9・25人と基準に近づいている。県東は4・00人。安足と県南は1月30日~2月5日の週から基準を超えていた。

 県は昨年11月から新型コロナウイルスとインフルの「同時流行注意報」を発出しており、感染対策として手洗いや手指消毒、室内の加湿、ワクチン接種などを呼びかけている。

 厚生労働省は今月3日、インフルが全国的に注意報レベルに達したと発表していた。