栃木県は22日、宇都宮市の民家敷地内で回収した野鳥のオオタカ1羽の死骸から検出された鳥インフルエンザウイルスは、毒性の強い高病原性だったと発表した。県内で野鳥から高病原性のウイルスが確認されるのは今季5例目で過去最多となった。
オオタカは17日に回収された。県の簡易検査で陽性となり、国立環境研究所で詳しい病原性を調べていた。
野鳥からの高病原性ウイルス確認はこれまで、2021年2~3月の4例が最多だった。同年3月には県内で初めて養鶏場で感染が確認され殺処分が行われた。
今季は全国的に鳥インフルエンザによる鶏などの殺処分数が過去最多となっており、本県でも大田原市、佐野市、下野市、宇都宮市と広範囲で感染した野鳥が確認されている。
鳥インフルエンザは渡り鳥が国内に飛来する秋から春ごろが流行シーズンとされており、県畜産振興課は「5月ごろまでリスクが高い状況が続くため、引き続き対策を徹底する必要がある」としている。