薬局大手のクオールホールディングス(HD、東京都港区、中村敬(なかむらたかし)社長)は7日までに、栃木県を中心に調剤薬局を運営するパワーファーマシー(宇都宮市南高砂町)の全株式を取得し、連結子会社にすると発表した。取得額は非公表。

 クオールHDは、傘下のクオールが全国で800店舗以上の調剤薬局を運営し、栃木県では35店舗を構える。一方、パワーファーマシーは「中央薬局」などを県内外に38店舗(うち県内28店舗)展開している。

 今回のグループ化で、クオールHDは「栃木県内を約70店舗体制とし、よりきめ細かい地域に根差した医療を展開したい」と説明した。また、グループ内の人材交流を通じて、両社の持つノウハウの共有などを進めたい考えだ。

 グループ化に伴い、パワーファーマシーの新社長に、同社社員の酒井秀夫(さかいひでお)氏が就任した。

 クオールHDは中核の調剤薬局事業で積極的な新規出店や企業の合併・買収(M&A)による事業拡大を進めており、特に、栃木県を含む関東圏を重点戦略エリアと位置づけている。