スポーツクライミングのボルダリング・ジャパンカップ最終日は5日、東京都の駒沢屋内球技場で行われ、宇都宮市出身の楢崎明智(ならさきめいち)(日新火災)が初優勝を果たした。兄の智亜(ともあ)も3位に入り、兄弟で表彰台に立った。前回大会は楢崎智が制しており、2大会連続での県勢の優勝となった。
完登した課題(コース)の数を競うボルダリングの日本一を決める大会。男子は58人がエントリーした。
楢崎明は準決勝はボーダーラインの6位通過。四つの課題で争った決勝の第1課題は楢崎兄弟のみが完登。楢崎明は第2、3課題も順調にクリアし、唯一の3完登。ホールド(突起物)間が離れたポイントがある難関の第4課題は、ゾーン(中間点)にただ一人到達し栄冠を手にした。
準決勝を4課題中3完登して1位で通過した楢崎智は、決勝の第2課題以降、バランスが重要な課題などに手を焼き、1完登だった。