県は31日、南米諸国の県人会と本県の学生によるオンライン交流イベントを開催した。県側からは宇都宮白楊高の生徒約20人が参加し、県人会推薦のブラジルやペルーの学生らとディスカッションなどを通じて相互理解を深めた。
新型コロナウイルス禍前は、南米諸国の県人会が推薦する学生らによる訪問団が本県を訪れ、高校への体験通学やホストファミリーとの交流を行っていた。コロナ禍で途絶えていた交流を再開させようと、今年はオンラインで開催した。
この日はブラジル、パラグアイ、ペルーの3県人会から推薦された7人の学生が参加。「栃木県のどんなところを南米にPRしたら有効か」をテーマにディスカッションし、南米の学生からは「ソバやイチゴ、ギョーザなど栃木ならではの食をSNSなどでアピールして」といった意見が出た。
宇都宮白楊高の生徒も「栃木にはしもつかれがある。互いの国の郷土料理をリモートで教え合いましょう」などと応じ、農業や文化の話題でも花を咲かせた。同校農業クラブ会長の2年竹迫優姫さん(16)は「海外への興味も増したし、言語も学びたいと思った」と話した。