1区区間賞に輝いた日光Aの梶谷(右)が笑顔で2区の選手にたすきをつなぐ=宇都宮市

 第64回栃木県郡市町対抗駅伝競走大会は29日、県庁-栃木市総合運動公園陸上競技場間を往復する10区間、60.42キロで行われた。2020年の前回大会に続き往路と復路、総合の優勝が別々のチームとなり、那須塩原Aが3連覇した2019年以来となる総合優勝を果たした。

 花の1区に登場した日光Aの梶谷瑠哉(かじたにりゅうや)(SUBARU)が実業団選手としての実力を示す圧巻の走りで区間賞。「チームに流れをつくりたかった。1位でたすきを渡せて良かった」と納得の表情を見せた。

 今市中時代から7度目の出場で初の1区。スタートから先頭を引っ張りながらも、寒さや疲労で「最初は体が動かなかった」という。仕掛けたのは体が徐々に温まってた3キロ付近。上りで2位を大きく引き離し独走態勢を築いた。

 「皆さんが僕の名前を呼んでくれて元気をもらえた」と周囲の声援も力に変え、笑顔でたすきリレーした。出場は4年ぶりだっただけに「久々で楽しめた。また来たい」と話し、晴れやかな表情でコースを後にした。