第64回栃木県郡市町対抗駅伝競走大会は、2大会ぶりの王座を狙う那須塩原Aを軸に優勝争いが展開されそうだ。足利A、宇都宮Aなど上位候補の力は拮抗(きっこう)している。各チームのエントリーを元に大会を展望した。
那須塩原Aは、全国大会経験者の大島福(おおしまふく)(佐野日大高)、中村龍堂(なかむらりゅうどう)(三島中)をはじめ、中高生にトップ選手がそろう。15日に行われた都道府県対抗女子駅伝で8区2位の磯陽向(いそひなた)(厚崎中)は区間賞候補の筆頭だ。大学生、一般も力があり充実の布陣だ。
⇒【メンバー表など掲載中】郡市町対抗駅伝の特集ページはこちら
足利Aは、往路の布陣が強力。昨年暮れの全国高校駅伝に出場した佐野日大高の山口彰太(やまぐちしょうた)、聡太(そうた)兄弟に加え、正月の東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)でメンバー入りした小暮栄輝(こぐれえいき)(創価大)が登録。貯金をつくって復路につなげる狙いだ。
大学生4人が中心となる宇都宮Aは、5000メートル13分台の平山大雅(ひらやまたいが)(筑波大)をはじめ、中高生も各区間で上位を狙える選手がそろった。
日光Aは今大会唯一の実業団選手、梶谷瑠哉(かじたにりゅうや)(SUBARU)を1区に起用。滝澤愛弥(たきざわまなや)(日大)らも力があり、往路優勝を視界に捉える。
佐野Aは前回10区で区間賞を獲得し、総合準優勝に貢献した三山翔太(みやましょうた)(日大)ら大学生がけん引する。
真岡Aは今年の箱根8区を走った1区の広澤優斗(ひろさわゆうと)(日体大)で波に乗りたい。さくらAも箱根エントリー組の手塚太一(てつかたいち)(専大)、小野恵崇(おのけいしゅう)(駒大)を配置した往路が鍵となりそうだ。
大田原Aは初の総合優勝を果たした前回に比べ戦力は劣るが、総合力で連覇に挑む。復路までバランス良く好選手を並べた芳賀も上位を狙う。