20歳の節目を祝う式典が8日、県北の各地で行われた。スーツや振り袖に身を包んだ出席者たちは、恩師や旧友と再会し、晴れやかな笑顔を振りまいた。
◆那須塩原市◆

成人式から名称を変更した「那須塩原市20歳の集い」は黒磯、西那須野、塩原の3地区で行われた。このうち黒磯、西那須野の両会場では午前と午後の2回に分けて実施された。
対象者1201人のうち3地区の式典出席者は計906人。黒磯会場(大正堂くろいそみるひぃホール)の午後の部には223人が集まり、恩師や旧友との再会を喜んだ。
式典では渡辺美知太郎(わたなべみちたろう)市長、松田寛人(まつだひろと)市議会議長が祝辞を述べ、対象者を代表し、黒磯中出身で東京都立大2年のサハ・サッコールさん(20)が「国や社会、地域になくてはならない存在となれるよう頑張りたい」と誓いの言葉を述べた。
◆矢板市◆

20歳の若者を対象とした式典「矢板市二十歳のつどい」が末広町の矢板イースタンホテルで行われ、色鮮やかな振り袖やスーツ姿の274人が節目の年を祝った。
新型コロナウイルス感染症対策のため、式典は出身中学校などで分かれ3部構成で実施した。

101人が出席した第1部で、斎藤淳一郎(さいとうじゅんいちろう)市長は「少子高齢社会やコロナ禍などの困難な時代を乗り越えていくべき担い手は皆さん。今日のこの日に時代を切り開いていく決意を改めて固めてほしい」などとあいさつ。
出席者を代表し、市職員芳澤杏音(よしざわあんね)さん(20)=成田=が「学生や社会人など立場は異なるが、それぞれの目標に向かってこれからも精進していく」と誓いの言葉を述べた。
式典後、出席者は会場外で談笑したり、記念撮影したりし、旧友との再会を喜んだ。
◆那須烏山市◆

本年度に20歳の節目を迎えた若者を祝福する「那須烏山市はたちを祝う会」が城山の風月カントリー倶楽部で開かれ、170人が思いを新たにした。
式典で川俣純子(かわまたじゅんこ)市長は「古里には必ず皆さんを助け、励ましてくれる人がいる。それを忘れず夢に向かって頑張ってください」と式辞を述べた。

成人を代表し、南那須中出身の専門学校2年佐々木渉(ささきわたる)さん(19)が「多くの方々への感謝、成人としての決意、思いやりの心を忘れず、日々精進します」と誓いの言葉を述べた。
20年の歩みを振り返るスライドショーや、クイズ大会も開かれ、会場は和気あいあいとした雰囲気に包まれた。
◆那須町◆

成人式から名称を変更して初開催となる「町二十歳(はたち)のつどい」は寺子乙の町文化センターで行われ、161人が出席した。
式典の部では平山幸宏(ひらやまゆきひろ)町長が式辞、池澤昇秋(いけざわのぶあき)町議会議長らが祝辞を述べ、代表者が町民憲章を朗読。対象者を代表し、那須中出身で宇都宮大2年の人見俊輝(ひとみとしき)さん(20)が「自然豊かな那須町で培ってきたものを糧とし、行動に責任と自覚を持って地域社会に貢献していきたい」と決意を述べた。式終了後は出身中学校ごとに記念写真を撮影した。
町によると、2017年度に町立2中学校を卒業し、本年度20歳になる人は203人。このうち那須中央中出身者は、黒田原中と東陽中の統合で17年度に開校した同校の最初の卒業生。