
パリへ向けた重要な1年に、卯年の年男たちが大きく跳ねようとしている。共に24歳になるスポーツクライミングの楢崎明智(ならさきめいち)(宇都宮市出身)と、車いすバスケットボールの高松義伸(たかまつよしのぶ)(小山市出身)。2024年に開催されるパリ五輪出場の期待がかかる2人が飛躍を誓う。
楢崎は東京五輪の代表選考基準を満たしたにもかかわらず、出場基準の解釈変更により突如として夢舞台への挑戦権を失う悔しさを味わった。兄・智亜(ともあ)との兄弟出場を果たすべく、静かに闘志を燃やしている。
一方、東京パラリンピックに出場し初の銀メダル獲得を経験した高松。昨年9月のU23(23歳以下)世界選手権では中心選手として日本を世界一に導いた。一回り大きく成長した男は「日本代表の柱」としての自覚を持ち始めている。
各競技で五輪代表争いが本格化する2023年。栃木県から世界に羽ばたく2人が、昨年のとちぎ国体・障スポを振り返り、五輪への思いなどを熱く語る。
-初対面の2人。互いの競技を見たことはあるか。
高松 テレビで見ました。こんなに速く登れるんだってくらいの速さで登っていたのが印象的です。
楢崎 速さを競うスピード種目ですね。自分は他のスポーツはあまり見なくて。車いすバスケは、とも君(兄の智亜(ともあ))から学校の授業でやったと聞いたことがあります。
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