奉納された大掛け軸

 【さくら】さくら清修高美術部の生徒は25日、馬場の今宮神社に来年の干支(えと)「兎(うさぎ)」を描いた大掛け軸を奉納した。

 大掛け軸は縦4メートル、横1.4メートル。中心にメインとなるウサギを大きく描き、その上下に躍動するウサギを配して「飛躍」の年を演出したほか、全体を和柄のイメージでまとめた。

 制作は1年生1人、2年生3人の計4人が担当し、3週間をかけて仕上げた。

 原画を考案した部長吉成音寧(よしなりねね)さん(17)は「ウクライナ情勢が続く中、明るく、穏やかに、平和に暮らせるように願いを込めて制作した。ウサギの顔のリアルさとかわいらしさを両立するのに苦心した」と振り返る。

 金子立(かねこたつ)宮司(54)は「生徒たちの力作を分散参拝などの機に見ていただき、新しい年に心を躍らせてほしい」と話していた。掛け軸は楼門に飾られる予定。