県スポーツ功労賞を受賞した太田選手(左)=16日午前、県庁

 10月に行われた柔道の世界選手権で日本の混合団体5連覇に貢献した栃木市出身の太田彪雅(おおたひょうが)選手(25)=旭化成=に16日、知事特別表彰の栃木県スポーツ功労賞が授与された。

 県庁で行われた授与式では福田富一(ふくだとみかず)知事から表彰状や記念品、JA全農とちぎから「とちぎ和牛」1キロなど県産農産物が贈られ、福田知事は「パリ五輪も視野に今後も精進してください」などと激励した。

 同大会はウズベキスタンのタシケントで行われ、太田選手はけがによる正選手の欠場を受けて代替出場した。決勝では東京五輪決勝で日本が敗れたフランスと対戦。勝ち数1-1の3人目で登場し、合わせ技で一本勝ちを収めた。「フランスは女子が強いので男子で絶対にポイントを取る」との強い気持ちを勝利に結び付けた。

 開催時期が重なり出場を見送った「いちご一会とちぎ国体」はライブ配信を通じて観戦したといい、「柔道成年チームの優勝は自分にも刺激になっていた」という。目標とするパリ五輪へ厳しい代表争いは続くが「これからの試合は全て勝ち切ってつなげていきたい」と力を込めた。