吹上心海さん

 日本新聞協会は12日、家族や友人と記事を読んで感想や意見を応募する「第13回いっしょに読もう!新聞コンクール」の入賞者などを発表した。本県からは矢板東高付属中1年吹上心海(ふきあげここみ)さん(13)が優秀賞、宇都宮市一条中が優秀学校賞に選ばれた。また同校1年菅原花柚(すがわらかゆ)さん(12)と同3年神永(かみなが)すみれさん(14)は奨励賞を受賞した。

 吹上さんは、神奈川県厚木市で車内にいた幼児2人が熱中症の疑いで死亡した事件の記事を読んだ。「家族が『社会全体で命を守る仕組みが必要』と話したことで、事件に対する大人との視点の違いに気付いた。受賞を機に事件や車内熱中症の問題について知ってほしい」と話した。

 一条中は「新聞クラブ」を立ち上げ新聞活用の啓発やコンクール用の作品作りに取り組んでいるほか、授業でコラムの感想を書く「コラムノート」を実践している。菅野裕之(かんのひろゆき)教諭は「今後も生徒の視野を広げ、深い学びの一助となるよう継続していきたい」と話した。