江戸期の宇都宮の流通について、研究成果を書籍にまとめた寺内さん

 宇都宮共和大シティライフ学部非常勤講師の寺内由佳(てらうちゆか)さんは、江戸時代の流通を巡る研究成果をまとめた書籍「近世の衣料品流通と商人 地方都市宇都宮を中心に」(山川出版社)を出版した。宇都宮の衣料品やそれを扱う商人、真岡木綿や結城紬(つむぎ)などとの関係について紹介した。

 寺内さんは「なぜ宇都宮は江戸と東北をつなぐ要所と言われていたのか、学術的視点で示したかった。現地に出向き史料を読み解いたり対話を重ねたりしたことで、自分らしい研究になった」と話している。