【益子】長堤の道の駅ましこは町産の米粉の普及に向けた取り組みを進めている。新型コロナウイルス禍による米の需要減やロシアによるウクライナ侵攻を背景とした小麦の価格高騰が課題となる中、町内のコメ農家などを支援するのが狙い。14日には新開発した米粉のパウンドケーキ「釜焼きパウンドーム」を発売した。今後は米粉や米粉を使ったケーキミックスの販売も目指す。
道の駅では、米価下落の影響を受けるコメ農家の支援策を年初から検討してきた。小麦粉が高騰していたこともあり、米粉に着目。第1弾として、米粉を使った益子ならではの商品を開発することにした。
贈答品として使える商品にしようと、日持ちするパウンドケーキ作りに着手した。原材料には米粉のほか、町内の養鶏場の卵などを使用する。半年ほど試作や試験販売を重ね、商品化にこぎ着けた。
ケーキの型にも益子らしさを感じられるよう、益子焼の釜飯の器を用いた。器に生地を流し込んで焼き、そのまま販売している。益子焼で焼くことでオーブンの熱がゆっくりと伝わり、しっとりとした食感に仕上がるという。
米粉は現在、町内の農家から仕入れた「コシヒカリ」を使っている。今後はパン店や菓子店など向けの業務用も含めた米粉の販売を目指す。来年以降は米粉専用のコメや「とちぎの星」などを使った米粉を製造することも構想している。
開発を担った加工部門マネジャーの高橋裕也(たかはしゆうや)さん(42)は「益子の米粉が普及するきっかけになればいい。(ケーキは)手土産にして益子の魅力を届けるのに使ってほしい」と話した。
1620円。名称はインスタグラムで募集し、114の応募作の中から選ばれた。
(問)同道の駅0285・72・5530。
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