那須町は29日、今年の夏休み期間(7月11日〜8月25日)の町内観光施設の観光客入り込み数は105万4307人で、前年同期より35・75%増加したと発表した。新型コロナウイルスの緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が出されず、3年ぶりに行動制限がかからなかったことが要因とみている。

 町内24の観光施設のうち22施設で前年同期より観光客が増加した。道の駅那須高原友愛の森は約37%増の約9万8300人、道の駅東山道伊王野は約12%増の約7万7千人となった。町観光商工課によると、昨年はお盆期間中の雨で客足が伸び悩んだため、その反動もあるとみられる。

 観光客の入り込み数は、コロナ禍前の2019年同期と比較すると約94%まで回復した。

 宿泊施設についても、町内31施設のうち25施設で前年同期より増加。宿泊者数は約27%増の約23万1900で、19年同期比では約86%となった。

 同課の増子政秀(ますこまさひで)課長(49)は「今年もオミクロン株拡大による第7波の影響があったと思うが、その中でここまで客足が戻ったことには一定の手応えを感じている」と話した。