[PR]中国山東省済寧市

 9月28日、中国山東省済寧市の曲阜孔廟(びょう)で“壬寅年公祭孔大典”が開催され、2022「グローバル雲祭孔」(オンラインイベント)も同時に開催されました。

 イベントは尼山世界儒学センター、中国孔子基金会、中国共産党済寧市委員会宣伝部が主催し、中国孔子網、済寧市文化伝承発展センター、中国孔廟保護協会、曲阜三孔文化観光サービス有限会社が共催しました。

 今年は、世界的に有名な思想家、教育者で、儒学の祖である孔子の誕生から2,573年目にあたります。祭孔イベントの社会的影響力と魅力をさらに拡大し、中国の優れた伝統文化に注目してもらうため、今年は「“仁礼天下 和合大同”(博愛、礼節、和合、平等)」をテーマに国内外の儒教寺院、廟、儒教機関が共同で取り組み、国内外の中国人にインターネットを通じて先師・孔子に敬意を表し、優れた伝統文化を継承、普及させていくよう伝えました。

 

 中国孔子基金会によりますと、2022「グローバル雲祭孔」のメタバース記者会見は、済寧文化遺産発展センター、中国孔子網、斉魯晩報魯南メディアセンターが共同で開催しました。ゲストはスマートフォンやパソコン端末からバーチャル会議会場にアクセスし、会議への参加手続きを済ませると同時に、伝統文化とバーチャルリアリティー技術の融合という新しい体験に没頭することができました。

 イベントでは、「グローバル雲祭孔大典」が初めてコラボレーションした文化クリエーティブグッズを発表し、メタバース・デジタルコレクションも発売。そのデジタルコレクションは、「文化無界 宇鑑未来(国境なき文化、未来への希望と憧れ)」をテーマに、九巨龍学校の貧困地区の児童が制作したアート作品を集めたものです。

 メタバース記者会見でオンラインチャリティー販売が行われ、全収益が九巨龍学校の貧困地区の児童に寄付される予定です。

 この他にも多くのシリーズイベントが行われました。例えば、山東テレビは孔子廟のライブ中継、中国孔子網は2022「グローバル雲祭孔」のライブ中継を行い、この二つは「黄河をたどって孔子廟を見る」をテーマにした祭孔のライブコネクトイベントを開催しました。

 「斉魯壹点」(中国メディア)によりますと、この活動の本来の目的は、黄河文化と儒教文化を一つに統合し、優れた伝統文化の「二つの創造」を促進し、中華民族の共同体意識と人類運命共同体を構築することであるとしています。

 その土地の水と土がその土地の人を育むと言われるように、黄河文化は中華民族の根源であり魂であり、中華民族の「自彊(じきょう)息(や)まず」の精神を形成し、輝かしい華夏文明を育んできました。黄河文化を保護・振興し、民族のルーツとしての時代価値を喚起するという国家的な大戦略の一端を担っているのです。
 

 

 また、主催者は中国孔子網とショート動画投稿アプリ「快手」と共同で、山東省の高校を対象に「私の心の中の孔子」の作品募集を行い、「創意、修養、感情、力量」の言葉、写真、ビデオを集め、若者の間で儒教文化の普及を進めようとしています。

 さらに済寧市文化財発展センターと済寧市放送テレビ局と協力し、「儒教古典オンライン朗読」「第20回文化的古典の偉大なる祭典」キャンペーンを実施、世界の人々から多言語、多形態の儒教文化のショートビデオを集めました。

 このビデオは、儒教文化の特徴を強調し、精神的な素養と現代的価値を探求するものです。

 また、民族習慣や済寧の美しい風景と人類の文化遺産を組み合わせ、儒教文化の物理的な発展の道を探り、儒教の現代価値を反映させるものです。