8月に開業したJR宇都宮駅東口直結の複合施設「ウツノミヤテラス」にはもう足を運びましたか?今回は記者が個人的に気になった2階の3店舗を深掘りします。どの店も熱烈な“栃木推し”。Tシャツや食品、酒を通し、栃木の魅力を再発見できました。
「やっぱし栃木が最高だべ」。壁に飾られた大きな横断幕が目を引く。「トチギマーケット」は、栃木をテーマにしたTシャツを約100種類販売している専門店だ。
■正造のTシャツも
流行のカレッジ風から、田中正造(たなかしょうぞう)の顔がプリントされたインパクト抜群の一着までバリエーション豊富。国道123号やレモン牛乳などのデザインも、県民なら思わず反応してしまうこと間違いなし。
鈴木(すずき)ゆう子(こ)店長(43)によると、ギョーザ像が前面にプリントされたデザインが1番人気だという。価格は大人用2750円、子ども用2200円の全商品均一で、家族で合わせて楽しむこともできる。
菓子やレトルト食品、調味料などが豊富にそろう「COCONOJI MARCHE(ココノジマルシェ)」は扱う商品約400点の大半が県産だ。運営する日昇堂の長島孝昌(ながしまたかまさ)社長(52)にお薦めを聞いた。
菓子の売れ筋は三つの味が楽しめる「栃の葉サブレー詰め合わせ」(900円)。県産の小麦粉を使用し、サクッと軽い食感に仕上げている。同社が新たに開発した調味料「とちぽん」(780円)は材料が全て県産。しょうゆ、もろみ酢、宮ゆず、干ししいたけを使用し、濃厚なうまみと果汁感が楽しめるという。
■200種、試飲可
暑さの残る今の時季はイートインの「日光天然氷 とちおとめいちご」(850円)も一押し。薄く削られた口当たりのよい天然氷と、自家製シロップの相性が抜群だ。9月末まで。
明るくおしゃれな外観の「嶋田屋酒店」は国産の日本酒、焼酎、ワインなどを取り扱っている。県内10の蔵元と直接取引し、県外も含めるとその数は約30蔵になる。店内には200種類ほどの酒が並び、日本酒は全て有料(300〜800円)で試飲できる。
「飲める、買えるという店を出したかった」という嶋田有志(しまだゆうじ)社長(48)のこだわりで、店内には立ち飲みスペースがある。人気の「日本酒呑(の)み比べ」(1200円)は日替わりの7種のうち三つを選び、飲み比べができる。この日は嶋田社長に選んでもらった。
「鳳凰美田日光 純米吟醸」はフルーティーで、「仙禽(せんきん) オーガニックナチュール」ほどよい酸味がある。「天賦 純米吟醸」(鹿児島県)は少し甘い感じがした。日本酒初心者でも飲み比べると違いを楽しめた。
◇ ◇
メ モ ココノジマルシェ (問)028・612・2500▽嶋田屋酒店 (問)028・688・8251