考案した歌詞を手にする大内さん

おやまいちで披露されたしもつかれ和楽踊り(提供写真)

考案した歌詞を手にする大内さん おやまいちで披露されたしもつかれ和楽踊り(提供写真)

 【栃木・小山】しもつかれを世界に誇れる郷土料理にしようと、栃木市を中心に活動する市民団体「しもつかれブランド会議」はこのほど、日光和楽踊りの歌詞をアレンジした「しもつかれ和楽踊り」を考案した。小山市の小山総合公園で8月下旬に開かれた「第13回おやまいち」でお披露目し、考案した同会議のメンバー大内晃子(おおうちあきこ)さん(41)は「いろんな場所で歌い、踊ってもらえるようになってほしい」と話す。

 大内さんは昨夏、東京五輪のナイジェリア選手団の憩いの場となった小山市の「ナイジェリアハウス」で選手らとの交流活動に当たった。そこで日光和楽踊りの歌詞の1番で「しもつかれバージョン」の替え歌を作り披露した。その後も、民謡教室に通いながら5番まで完成させた。

 歌詞には、しもつかれの季節や作り方、県民に文化として根付いていることなどを盛り込んだ。5番では「未来へとつなぐ 文化よ人よと ヤレサヨ 百年フード」と表現。地域に根付く食文化として、文化庁が「100年フード」に認定したことにも触れた。

 かけ声は食材の一つの大豆から「ソイ」とした。踊り方は日光和楽踊りと同じとなっている。

 小山市在住の大内さんは地元のイベント・おやまいちでしもつかれ和楽踊りをお披露目。大内さんの歌声とおやはしが響く中、会場に集まった約420人が歌に耳を傾けながら踊った。

 大内さんは「しもつかれは冬の食べ物だが、夏でも知ってもらう機会になれば」と広がりを期待している。