特殊詐欺被害撲滅に取り組む県警生活安全企画課の福田亮警部=28日午前、県警本部

 記者 福田警部、今回が最後の取材となります。県内の特殊詐欺の現状をどう見ていますか。

 福田警部 昨年はさまざまな取り組みの効果もあり、発生件数、被害額共に減少しました。しかしいまだに被害額は2億円を超えるなど深刻な情勢です。

  今後、特殊詐欺はどのように形を変えていくのでしょうか。

  昨年は、偽者の警官などがキャッシュカードをすり替えて盗む「キャッシュカード詐欺盗」が減少しましたが、被害がより高額となるおれおれ詐欺は増加しました。家族、親族を装った特殊詐欺に十分注意してください。市役所などをかたって還付金があるとうそをつき、お金を振り込ませる還付金詐欺が全国的に増加しており、今後は警戒が必要です。

  特殊詐欺撲滅へ大切なことは何でしょうか。

  これまで犯人からの電話を遮断できる防犯機能付き電話機の普及促進と、高齢者の抵抗力強化を軸に対策を講じてきましたが、特殊詐欺は高齢者だけの問題ではありません。現役世代も手口を知り、高齢者が安全安心に暮らせる社会づくりが必要です。

  半年間、取材を受けて感じたことは。

  県内のさまざまな方々から「見てますよ」「分かりやすい」とうれしい反響がありました。被害件数も減少し、改めて情報発信の重要性を感じました。

  改めて県民に訴えたいことはありますか。

  特殊詐欺は必ず撲滅できる犯罪です。他人には現金もキャッシュカードも渡さず、暗証番号も教えないことが重要です。今後も県民に最新の手口や対策を知っていってもらいたいと思います。被害者も犯人も出さない「特殊詐欺被害ゼロの栃木県」を目指していきましょう。