市民は「刷新」を望み、「足利再生」を訴えた新人の早川尚秀(はやかわなおひで)氏(48)に市政を託した。

 自民党の推薦を受けた早川氏。同党所属の議員らがフル稼働するなど組織力を発揮し、ぶ厚い支持層を取りまとめた。同じく市長を務めた父、一夫(かずお)氏は3期目途中の2001年3月に急逝しており、古くからの支持者たちの待望論にも応えた。

 2月の山林火災対応や新型コロナウイルスワクチン接種の早期着手など実績を訴えた現職に対し、議長も務めた県議経験を生かし、国や県との連携を背景にした「政策を総動員する」という訴えを着実に広げた。

 3選を目指した和泉(いずみ)聡(さとし)氏(57)は、過去2回の選挙で後ろ盾となった自民党推薦がなくなり、市内の有力者が顔をそろえていた後援会が瓦解(がかい)。身内や同級生による草の根選挙を余儀なくされた。2期8年の実績も、支持拡大につながらなかった。

 市は財政難の中で斎場、市民会館など巨額な支出を伴う大型施設の更新を控える。早川氏はどう道筋を付けるのか。新型コロナ対応や子育て支援の充実、産業団地の早期整備など、多くの公約の実現とともに手腕が問われる。