アスリートへの悪質な撮影は以前から問題視されてきた。栃木県水泳連盟の長谷川嘉明(はせがわよしあき)理事長(63)は「20年以上前から言われていた。屋外水泳場で狙う人、水着を透かして撮る赤外線カメラを使う人もいた」と明かす。水泳、体操、フィギュアスケートなど、肌の露出が多いユニホームの競技が標的になりやすい。
陸上は近年、中高生にもセパレート型のユニホームが浸透している。刺激的という批判の声もあるが、高校時代に被害に遭った県内の女子陸上選手(19)は「動きやすいものを選ぶのは当然。それは論点のすり替えだ」と憤る。