那須町で大田原高山岳部の生徒7人と第3顧問の教員1人が亡くなった雪崩事故は27日で3年を迎える。事故に遭った元部員の男性(20)=大学2年生=が24日までに下野新聞社の取材に応じ「自分なりに(事故を)整理できるようになってきた」と心境を語った。決して癒えることのない悲しみ。一方で、唯一無二の時間を過ごせたことへの感謝を胸に、「彼らの分まで登れたら」と登山に向き合っている。
男性は当時2年生。雪崩に巻き込まれ、救助されるまで意識を失ったが、幸い大きなけがはなかった。
3年生となり登校は続けたが、亡くなった仲間がまだ校舎にいるような気がして、心が沈む日が続いた。それでも山岳部に3人の新入生が加わり、活動を再開させると「できるだけのことを伝えたい」と練習に付き添い、読図などをアドバイスした。この時の1年生を含むメンバーで2019年夏のインターハイ出場を決めた時は「うれしかった」と笑みを浮かべる。
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