下野新聞には「県北(けんぽく)・日光(にっこう)」「県央(けんおう)・宇都宮(うつのみや)」「県南(けんなん)・両毛(りょうもう)」の三つの地域面があります。全国紙にも栃木(とちぎ)県版といって県内の出来事を中心に取り上げる面があります。今回はこの地域面を使って、自分たちが住む地域について学ぶ学習法を紹介します。

 1週間の地域版を見て、身近な地域の伝統行事(祭りや神事など)や恒例(こうれい)イベントに関する記事を見つけてください。1月なら「だるま市」や「どんど焼き」「たこ揚(あ)げ大会」、2月には「節分(せつぶん)祭」「針供養(はりくよう)」などがあるでしょう。

 写真とともに記事を切り抜き、ノートやシートに貼(は)り付けます。余白(よはく)に(1)その行事の起源(きげん)(2)歴史的な意義、目的(3)行事の内容−を書き出します。記事に書いていない場合は詳(くわ)しい人に聞いたり、資料を使って調べます。さらに、その行事について以前から知っていたか、魅力(みりょく)は何か、考えたことや感想も書きましょう。

 まとめとして、この行事のPR文を考えます。多くの人に見に来てもらうには、どんなことを盛り込めばよいでしょうか。宣伝(せんでん)担当者になったつもりで「ぜひ見物したい」と思わせる文章を考えてください。

 完成したら発表し合います。郷土に目を向け学ぶことで、愛着も深まるはずです。

 [写真説明]地域に関する記事を貼るシートの例