今回は新聞のコラムを使った学習法をお伝えします。

 新聞記事は大きく分けて事実を客観的(きゃっかんてき)に伝える「報道(ほうどう)」の記事と、社説(しゃせつ)やコラムなどの「言論(げんろん)」の記事があります。「いつ」「どこで」「誰(だれ)が」「どうした」といった事実を、結論や重要度が高い順に書くのが報道記事です。一方コラムなどは、事実を前提(ぜんてい)に新聞社の考えや主張(しゅちょう)などを書いており、スタイルは報道記事とは異(こと)なります。

 文自体が簡潔(かんけつ)で、行数もコンパクトにまとまったコラムは、部活動や塾などで何かと忙(いそが)しい中学生にも手軽に活用でき、国語力を付ける格好(かっこう)の教材の一つといえます。

 まずはコラムノートを1冊(さつ)用意します。切り抜いたコラムを貼(は)り、その下に意味の分からない語句を調べて書き出します。

 次にニュースや出来事など事実が書かれている箇所(かしょ)に青線を引きます。その事実に対して、コラムを書いた記者の考えや感想が書かれているところに赤線を引きます。記者が読者に一番訴(うった)えたい部分を読み取り、見出しを考えます。コラムを読んだ感想も書きます。

 下野新聞のコラム(1面)は「雷鳴抄(らいめいしょう)」です。毎日継続(けいぞく)して読み、自ら考えることにつなげてください。