事件(じけん)や事故(じこ)の現場、勝敗を分けた試合の一場面、移り変わる季節(きせつ)の表情(ひょうじょう)など下野新聞にも日々さまざまな写真が掲載(けいさい)されています。新聞の写真は、記事に対する理解(りかい)を助けるばかりでなく、時には記事以上に事実を端的(たんてき)、的確(てきかく)に伝える働(はたら)きもあります。

 今回はこれら写真を使って、何を伝えたいか、何を訴(うった)えているかを読み取る学習をします。

 学校で行うなら教師が事前に指導(しどう)しやすい写真を切り抜いて用意しておきます。例えば下野新聞の4月28日付1面「視界(しかい)一面シバザクラ」の写真=写真=を使い「どんな状況を写していますか」などと子どもたちに問いかけます。写真のコピーをノートなどに貼(は)り、それぞれ書き出させてもいいでしょう。

 撮(と)り方にも注目させると、撮影(さつえい)者が伝えたいことがより見えてきます。例(たと)えばアップで撮っているか、ルーズで撮っているか。ピントはどこに合っているか−などです。そしてグループごとやクラス全体で写真からどんなことが分かったか発表し合います。

 続いて、その写真の記事や見出し、写真説明(せつめい)を読ませます。写真と記事、見出しがすべて一体的になっていることに気付くでしょう。ここで写真の効果(こうか)についてあらためて考えさせ、新聞写真の役割(やくわり)への理解(りかい)を深めさせます。