新聞の中でもラジオ・テレビ欄(らん)は小中高生がよく読む記事の上位に位置付けられています。生活に密着(みっちゃく)したテレビ欄の情報(じょうほう)を「読む」ことは、新聞に親しむきっかけづくりにもなります。
小学校中高学年ならまず、番組(ばんぐみ)に関する情報を素早く見やすく伝えるためどんな工夫がされているか、探してみましょう。
番組表はテレビ局ごとに一列になっているほか、午前、午後などの時間帯で色分けしたり、番組のタイトルを短くまとめたりしています。限られたスペースに盛り込むための工夫(くふう)で、記号もたくさん使用しています。「デ」はデータ放送(ほうそう)、「S」はステレオ放送といった具合(ぐあい)です。ほかにもどんな工夫があるでしょうか。
下野新聞は「おすすめ!TODAY」というコーナーで、番組表だけでは分かりにくい内容を解説(かいせつ)し、番組を選ぶ参考(さんこう)にしてもらっています。
ニュースへの関心(かんしん)を高める活用法として小学校高学年や中学生には、テレビ欄にあるニュースの番組内容と同じ新聞記事を探させるのもいいでしょう。テレビが提供(ていきょう)する情報も新聞の情報も、世間の関心が高い出来事であることが分かるはずです。ちなみに、多くの新聞が通常、テレビ欄を最終面に置いていますが、下野新聞がテレビ欄を中の面から最終面に移したのは1958年10月の紙面刷新(さっしん)の時で、新聞界では画期的(かっきてき)な取り組みだったようです。