下野新聞社はこのほど「健康長寿とちぎづくり応援キャンペーン」の一環として関係者による意見交換会を開催しました。東京大学未来ビジョン研究センター特任教授の古井祐司氏が「働き盛り世代の健康施策の動向」と題して現状を紹介。続いて県保健福祉部の海老名英治保健医療監、全国健康保険協会栃木支部の宮﨑務支部長、県医師会の太田照男会長、県商工会議所連合会の丹羽章泰専務理事、アクサ生命保険宇都宮支社の佐藤剛支社長が健康経営の取り組みなどを紹介しました。発言要旨は以下の通りです。司会は下野新聞社論説委員長の鈴木憲一。

データヘルスで健康課題を見える化

 

東京大学未来ビジョン研究センター特任教授

古井 祐司

 企業の持続的成長、地域社会の活性化のためにも国民の健康がベースであり、そのために国民皆保険制度下の「データヘルス」の活用が進められています。医療保険者がレセプト・健診情報等のデータに基づき進める「データヘルス計画」は地域や職場の健康課題を「見える化」し、課題解決の一手を支援します。健康投資は健康が最終目的ではなく、生産性の向上や仕事のやりがい、地域の活性化を目指すものだと考えます。

 

とちぎ健康経営事業所認定制度を様々な形で周知

 

栃木県保健福祉部保健医療監

海老名 英治

 県は「健康長寿とちぎづくり推進県民会議」を設立し、事業所だけではなく、地域の方々も含めた形で健康づくりのための県民運動を行っています。この運動の発展的な形、充実させたものが健康経営につながっていくと思います。昨年創設した「とちぎ健康経営事業所認定制度」を様々な形で周知し、今春、認定申請を受け付け、6、7月頃の認定を予定しています。

 

中小企業の健康経営の普及に尽力

 

全国健康保険協会栃木支部支部長

宮﨑 務

 健康経営は中小企業にこそ必要な経営理念であり協会けんぽは中小企業の健康経営の普及促進に積極的に取り組んでいます。メディアを通しての広報や事例集の作成配布などにより健康経営に取り組む事業所が増えてきています。県の認定制度も始まりますのでより広く健康経営の実践を図って働く世代の健康維持のために尽力したいと考えています。

 

健康長寿のための講演会を開催

 

栃木県医師会会長

太田 照男

 県医師会は毎年「伸ばそう健康寿命プロジェクト」の講演会を開催し、県民のみなさまに健康長寿のためにどうしたらいいのかということをお話ししています。また企業などで健診を実施しても、その結果がうまく医療機関につながっていないということがありますので、産業医などの協力を得て医療機関で受診するよう働きかけていきたいと考えています。

 

健康経営の重要性を中小企業にPR

 

栃木県商工会議所連合会専務理事

丹羽 章泰

 健康経営は企業の活性化はもとより地域の振興にも役立つものですが、まだ認知度が足りません。商工会議所の役割は重要であり健康経営に関する講演会の開催、成功事例の紹介などに取り組んでいますが、今後も健康経営の重要性をPRしていきたいと思います。また商工会議所自身が健康経営優良法人認定を取得し範を示していく必要があると思います。

 

健康経営アドバイザーが健康経営を支援

 

アクサ生命保険㈱ 宇都宮支社支社長

佐藤 剛

 県内9商工会議所と健康経営に係る連携協定を締結し中小企業の健康経営を支援しています。ほぼ全社員が国策で創設された健康経営アドバイザー資格を取得し商工会議所会員事業所を日常活動で訪問の際に健康経営の普及啓発活動を展開しています。昨年は協会けんぽと協働で「とちぎ健康宣言応募用紙」を活用し多くの事業所に健康宣言をしていただきました。

 

地域発展のため健康経営を支援

下野新聞社論説委員長 鈴木 憲一

 皆様のお話を伺えば伺うほど健康づくり、健康経営の重要性がわかる意見交換会だったと思います。今後、皆様で連携し、あるいは各団体で健康づくりを進めていだければと思います。私どもも地域の活力ある発展への活動を支えたいと思います。