独自の視点で選ばれた約1000冊が並ぶスローテンポ書店

 【小山】JR小山駅西口のビル「ロブレ」地階に2019年12月、「スローテンポ書店」が開店した。独自の視点で選んだ本の販売にとどまらず、身の回りの課題解決を話し合う懇話会や、相手に考えを正確に伝える文章教室を開催。誰もが何でも話し合える場所づくりを目指している。

 「スローテンポ」とは、人と社会が本来のテンポを取り戻し、競争社会の価値基準を見直していこうという考え方。書店は、スローテンポ協会(名取春彦(なとりはるひこ)代表理事)が運営する。同協会は約3年前、下野市内で発足。同市内で2年半ほど書店を営んだ後、同所に移転し、書店を再オープンした。

 小規模出版社などから集めた流通に乗りにくい良書、自費出版物、社会性のあるサークル機関誌を積極的に扱う。「医療」や「教育」などのテーマのほか、「若者と大人との対話」「時代を見直す10冊」など独自の切り口も提示。名取さんは「凝り固まった考えにとらわれない本を並べたい」と語る。

 イベントの開催も特徴の一つ。懇話会の「しゃべり場」は、参加者が身近な話題から社会問題まで課題を決め、相手の考えを排除しないなどルールに基づき解決策を探る。「文章教室」は、伝えたい相手と内容を正確に整理し、参加者で読み合い文章を磨く。

 経営を安定させ、地域の小さな書店のモデルになることが目標。名取さんは「社会に疑問を持つ人、生き方を模索する人は、慌てなくて良いので、直に言葉を交わしに来てほしい」と呼び掛けている。

 営業は火~土曜の午後1~7時。懇話会(無料)は水曜午後5~7時、文章教室(1人500円)は木曜午後3~5時に開催する。(問)同店0285・32・7211。