育苗箱に大豆の種をまく子どもたち

 【茂木】大豆を自然栽培する作業とみそ造りを通じふるさと茂木を心に刻んでほしいと、食を巡る体験活動がこのほど、町内の有機栽培農家と町社会福祉協議会の協力で始まった。活動を発案した林、農業松原努(まつばらつとむ)さん(49)は「いつか町を出ることがあっても、こういう所で子育てしたいと思う日がくればいい」と、思い出づくりの活動に込めた狙いを話した。

 幼児から小学生まで子育て中の母子9組38人が参加。松原さんが借りている林の畑約5アールを使い、大豆の種まきから収穫、寒仕込みのみそ造りまでを学ぶ。

 活動初日の21日は、手伝いの農家、茂木高生徒らボランティアも加わった。自然農園「空土ファーム」を経営する松原さんの指導で育苗箱に腐葉土を敷き、町内で栽培されてきた在来種の大豆をまく作業を行った。

 芽が出たら約2週間後に定植し、秋に枝豆を食べ、豆を完熟で収穫して冬にみそを造る。種は林地区、小深(おぶか)地区、塩谷町に伝わる在来種。無農薬、無化学肥料で栽培される。

 子どもたちは懸命に腐葉土をふるいにかけ、育苗箱にきれいに種をまいた。参加した竹原、団体臨時職員小島めぐみ(こじまめぐみ)さん(39)は「食物が育つ過程や生産する人への感謝、みそ造りを学ばせたい」と3人の子と参加した。次男の快斗(かいと)君(10)は「種まきが楽しかった」と笑顔を見せた。