食品用のスクリーニング装置で陶器を調べると、放射性セシウムを検出―。こうした検査結果は、実は土や鉱物に含まれる自然由来の放射性物質をセシウムと誤って検出した可能性があると、東京大などの研究チームが23日までに国際学術誌に発表した。食品用は手早く測定できるのが利点だが、放射性物質の違いまで判別できず誤認する恐れがあるという。
東京電力福島第1原発事故では、炉心溶融を起こした1~3号機から放射性セシウムが放出された。原発から約9キロの福島県浪江町大堀地区には伝統工芸品「大堀相馬焼」の窯元があり、帰還困難区域となったが一部解除され、再び注目されている。
東京大の小豆川勝見助教(環境分析化学)は「食品用で調べて購入者が驚くケースが増える恐れがあり、検出された場合は高精度な装置で正しく測定することが大事だ」と話す。
チームは県内の道の駅で使われていた食品用装置で大堀相馬焼や海外製の陶器16点を測定。15点はセシウム検出と表示されたが、高精度な装置で調べると、16点全てでセシウムは検出されなかった。
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