ミラノ・コルティナ冬季五輪が開幕し、熱戦が繰り広げられています。前回に続き、“街なかのイタリア”をお届けします。紹介するのは曲師(まげし)町のオリオン通り。路面にはイタリアのピエトラサンタ市の石が使われています。通りを歩き、イタリアの風情を感じてみませんか。

ピエトラサンタ市の石が使われたオリオン通りの路面
ピエトラサンタ市の石が使われたオリオン通りの路面

 曲師町のオリオン通りを東から歩くと、足元に大きな宇都宮市章が現れた。路面をよく見ると、濃い緑や茶褐色などさまざまな色や大きさの石が敷き詰められていることに気づく。

 市などによると、この路面は1995年、ピエトラサンタ市との文化友好都市締結を記念して整備された。両市をつないだのは、

 

 商業施設「宇都宮フェスタ」の前にはプレートがあり、路面のデザインが説明されている。斜めに配置された石は大谷方面を指し、二つある大きな弧は、それぞれ宇都宮二荒山神社と宇都宮市庁舎を中心にした円の一部になっている。

 また、オリオン通り曲師町イベント広場にはオリオン座が、釜川の一ツ橋近くには、ピエトラサンタ市章が配置されている。当時のアーケードのパンフレットには「イタリアならではの大胆なデザイン」で「全長200メートル余りの商店街は、大きなアートを楽しむ巨大なキャンバスのよう」と記載されていた。

 この路面の図面の有無を問い合わせたところ、オリオン通り曲師町商業協同組合の元員外理事、舘野直義(たてのなおよし)さん(76)が見つけてくれた。施工業者の倉庫で眠っていたという。

見つかった路面の図面を広げる舘野さん
見つかった路面の図面を広げる舘野さん

 「組合からは、イベント広場にオリオン座のようなデザインを入れてほしいと要望しました」と当時を知る舘野さん。「約2万ピースの石を使用したと記憶しています。工事を見ていましたが、その石を置く場所を探すだけでも大変な作業でした」。図面でも配置すべき石に一つ一つ番号が記されており、細かい作業だったことがうかがえる。

 同組合の金田玲子(かねだれいこ)副理事長は「五輪というイタリアとの縁があるこの機会に、オリオン通りを訪れ、路面を楽しんでほしいですね」と話す。釜川沿いのブックカフェ「KMGW BOOKS(カマガワブックス)」の前には両市の文化友好都市提携を記念したモニュメントも設置されている。こちらも立ち寄りたい。