栃木県内でみそラーメン店「みそら堂」などを展開するYELL Japan(エールジャパン、壬生町壬生丁、中村悠二(なかむらゆうじ)社長)が、海外出店を本格化させている。昨年6月以降、「みそら堂」の海外版をオーストラリアに2店舗開業した。米国にも今月末、1号店をグランドオープンさせ、海外店舗は3店となる。日本で培った商品力や運営ノウハウを生かし、海外の売り上げも収益の柱にしたい考えだ。中村社長は「栃木発のブランドとして世界での存在感を高めていきたい」としている。
同社は2017年設立。「みそら堂」の他、家系ラーメンの「辻田家」といったラーメンを主力に飲食店7ブランドを展開する。
中村社長は23年ごろ、米国在住の知人に「日本のラーメンは需要がある」と教えられたことを契機に、海外進出を意識した。テストマーケティングとして同年秋、日本人が経営するカンザス州のラーメン店で、みそら堂の商品を5日間限定で提供。約3千人が来店し、リピーターもいたことから手応えを得た。
世界的に日本食人気が高まる中、同社の商品力や店舗運営ノウハウがあれば「海外で高い利益率を出せるポテンシャルがある」と考えた。海外進出に当たっては知人や飲食関係者のつてなどから、現地で飲食事業を継続的に営む日本人を探した。人材採用や立地情報を得た他、協力して現地法人を立ち上げるなどした。
中村社長は「日本人のコミュニティーが大きく、初期オペレーションを安定させやすい」として、シドニーを最初の出店先とした。昨年6月に1号店をオープンすると初日から行列ができるなど反響があった。同10月にはシドニーで2店舗目をスピード展開した。また米国ではネブラスカ州に店を構え、昨年12月にプレオープンした。
ラーメンは日本で提供している商品を基本に、現地の好みに合わせて微調整する。シドニーではあっさりめの味付けにし、米国ではうま味とボリューム感を押し出している。日本国内のマニュアルを基に教育を行い、現地で雇用したスタッフも調理を担える体制を整えている。
中村社長は「海外での経験を地元に還元し、地域の人材育成や食文化発展にもつなげたい」と意欲を見せる。
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