新型転換炉ふげん(福井県敦賀市)で放射性物質トリチウムを含む水が漏れたトラブルを巡り、事業者の日本原子力研究開発機構(原子力機構)は26日、本来ガスが通る配管に水が残留していたと発表した。詳しい原因を調査している。
原子力機構によると2010年、ガス配管と連結する別の配管からトリチウムを含む重水を回収し、その後洗浄した際、薄まった重水がガス配管に入り込んだとみられる。配管同士は隔離弁でつながっており、原子力機構は、弁が正常に作動していなかった可能性があるとみて調べている。
ふげんは廃炉作業中。作業員が今月23日に配管を切断していたところ、トリチウムを含む水が漏れた。作業員に被ばくはなかった。
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