【ワシントン共同】米宇宙企業ブルーオリジンは20日、脊髄損傷を負い車いすを利用している欧州宇宙機関(ESA)の技術者ミカエラ・ベントハウスさんら6人を乗せた宇宙船「ニューシェパード」を南部テキサス州の施設から打ち上げた。宇宙船は約10分間飛行した後、無事に地球に帰還した。車いす利用者の宇宙飛行は世界初という。
宇宙船は地球の大気圏と宇宙空間の境界とされる高度100キロを超えて飛行。無重力状態を短時間体験したとみられる。帰還後、ベントハウスさんは「これまでで最高の経験だった」と感極まった様子だった。
ベントハウスさんは2018年、マウンテンバイクの事故でけがを負った。その後も宇宙への情熱を持ち続け、22年に無重力飛行試験を経験した。宇宙飛行に先立ち、交流サイト(SNS)で「事故に遭った際、宇宙に行くという夢が永遠に終わったと思った」と振り返り、障害者の宇宙飛行について「私が最初の一人かもしれないが、最後になるつもりはない」と記していた。
ブルーオリジンはアマゾン・コム創業者ジェフ・ベゾス氏が設立した。
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