造幣局広島支局の60代男性職員が市中から回収された貨幣を外部に持ち出した問題で、広島県警が窃盗容疑で職員を書類送検していたことが19日、県警への取材で分かった。職員は問題発覚後に死亡していた。

 書類送検容疑は6月、複数枚の貨幣を支局外に持ち出して盗んだ疑い。支局では回収貨幣を溶かして新たな貨幣を製造。職員は回収貨幣をコンテナに移す作業を担当していた。

 造幣局によると、監視カメラに職員が貨幣を外部に持ち出すような姿が写っていた。造幣局の聴取に「買い物に使った」と認め、その後死亡した。