北海道新幹線の延伸区間、新函館北斗―札幌の建設費が約2兆3千億円から1兆円超増え、3兆円台に達する見通しとなったことが18日、関係者への取材で分かった。資材価格の高騰に加え、工事が長期化し、人件費や機材リース代が想定よりもかさむためだ。

 建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構が長期化などの影響を試算していた。

 延伸区間はトンネルが約8割を占め、一部の掘削作業が難航している。国土交通省の有識者会議は3月、開業が予定していた2030年度末から38年度末に遅れるとの報告書を公表。地質の状況によっては、さらに遅れる可能性も指摘した。