2年前に負った頸髄損傷による長期療養から先月に社会復帰し、母校の東海大で講義を行っている五輪柔道金メダリストの山下泰裕氏(68)が18日、神奈川県平塚市のキャンパスで記者会見に臨み「ありのままの姿をさらけ出し、障害者を身近に感じてもらえたらいい。お役に立てることがあれば力になりたい」と語った。
山下氏は日本オリンピック委員会(JOC)会長在職中の2023年10月に温泉施設の露天風呂で意識を失い、転倒して首から下がほとんど動かせなくなった過程を説明。車いすに座っての会見で「一歩手前で生き残った。そこに何かの意味がある。生かされているという気持ちがかなり強い」と力説した。
9月に退院し、大学では11月下旬から体育学部武道学科特任教授として「柔道論」を週1度担当している。講義はこの日が今年最後となり、リハビリと並行しながら来年度も前後期で行う予定だという。
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