【ジャカルタ共同】インドネシア・ジャワ島で1891~92年に発見されたジャワ原人の化石が旧宗主国オランダから返還され、首都ジャカルタの国立博物館で17日、報道陣に公開された。18日から一般公開。インドネシアでの展示は初めて。
返還されたのは頭蓋骨や歯、大腿骨、貝殻。オランダの解剖学者デュボアが発見し、オランダの自然史博物館に収蔵されていた。ジャワ原人は百数十万年前から数十万年前ごろまで、現在のインドネシアにいたとされる。
国内での展示は、返還を繰り返し求めてきたインドネシアにとって長年の悲願だった。植民地から持ち去った文化財の返還を検討するオランダの独立機関が「住民の意思に反して持ち去られた可能性が高く、不当な行為だった」と無条件の返還を勧告。オランダ政府が9月、返還を発表し、インドネシアへ今月返された。
インドネシアのファドリ文化相は17日の記者会見で「ジャワ原人がついに起源の地に戻った。複雑な過去に誠実に向き合い、両国の関係をさらに強化するものだ」とオランダに謝意を示した。
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